「ほお…(・・・)中国の漫画も)もだいぶキャラが立ち始めているんだなあ…」(・・・」)
中国を訪問中の麻生太郎首相は29日午後(29にちごご)、「日本文化センター」(北京市)を視察(しさつ)した際、展示されていた中国の個性的な漫画作品を見て、感心したような表情で、そうつぶやいた。
展示されていたのは「国際漫画賞」の第2回優秀賞受賞作品。同賞は、麻生首相(あそうしゅしょう)が外相時代(がいしょうじだい)の平成19年(へいせい19ねん)に提唱して創設された。
麻生首相(あそうしゅしょう)は、日本の漫画(まんが)やアニメーションは世界に誇(ほこ)れる水準(すいじゅん)にあり、日本人の底力(そこぢから)を示(しめ)す象徴(しょうちょう)だと繰り返してきたが、その漫画文化(まんがぶんか)の広(ひろ)がりを異国(いこく)の地(ち)で確認して感慨(かんがい)もひとしおといったところ。センタ(せんた)ー内(ない)で、この作品(さくひん)を描(か)いた尹川(いんかわ)(いんせん)氏と握手を交わすなど、「ポップカルチャ(ぽっぷかるちゃ)ー外交(がいこう)」を自(みずか)ら実践(じっせん)したかっこうになった。
首相はその後(ご)、他(た)の展示作品(てんじさくひん)やアニメ・サークルの活動風景などを見(み)て回)った。視察後、記者団(きしゃだん)に対(たい)し「映画、アニメーション、漫画(まんが)などが持(も)っている影響力(えいきょうりょく)の大(おお)きさを改(あらた)めて感(かん)じた」とご満悦(まんえつ)だった。