二十五 ~を契機に、~を契機として/以…为契机
「「~をきっかけに」の少しかたい言い方/(比「~をきっかけに」稍生硬的说法)以…为契机,以…为转机」
例えば:
1. 留学を契機に、生まれて初めて家族と離れ、一人暮らしをすることになった。
2. 学校全体の旅行を契機に、学生間の友好は深まった。
3. 皮肉なことに、失恋を契機として、彼女の才能は花開いていった。
二十六 ~をこめて/充满…,含着…
「目に見てないもの~を中に入れる/充满…,含着…」
例えば:
1. 愛をこめて、君にプレゼントを贈る。
2. 何か月もかけて、心をこめて編み上げたこのセーター。今は着る人もなく、寂しく、壁にぶらさがっている。
3. 感情をこめて歌うあの歌手の歌に、感動した。
4. 力をこめて民衆の前で演説した。
二十七 ~を中心に/以…为中心
「~が中心/以…为中心」
例えば:
1. 明日は東京を中心にして、関東地方全域に青空が広がるでしょう。
2. 自分を中心に、世界が回っていると考える人がいる。
3. 会議は延々と続き、議長を中心に、やっと会の方針がまとまった時にはもう夜が明けていた。
4. Aさんを中心に、その研究は続けられた。
二十八 ~を抜きにして、~は抜きにして/去掉…,免去…
「~を入れないで/去掉…,取掉…,省掉…,除去…」
例えば:
1. お金の問題を抜きにしては、何も始まらない。
2. ええ、冗談は抜きにして、単刀直入に、本題に入りたいと存じます。
3. 社長を抜きにして会議は始められない。
4. 主役を抜きにしてはドラマはできない。ドラマはできない。
二十九 ~をはじめ/以…为首,…以及…
「代表となるものを例にあげる/以…为首,…以及…」
例えば:
1. トヨタをはじめ、日本の自動車メーカーが、世界各地に進出している。
2. この学校には、校長先生をはじめ、ユニークなせんせいがたくさんいる。
3. 大都市には、交通渋滞をはじめとする様々な問題が山積している。
三十 ~をもとに、~をもとにして/根据…,以…为基础
「「~に基づいて」のやわらかい言い方/根据…,以…为基础」
例えば:
1. この小説は、事実をもとにして書かれた。
2. 一学生のアイデアをもとに、留学生フェスティバルが催された。
3. 実在の人物をもとに作られた映画は大好評であった。
三十一 ~はともかく/姑且不论…,暂且不谈…
「~は今は問題にしないで/姑且不论…,暂且不谈…」
例えば:
1. そんな将来のことはともかく、明日の試験は大丈夫なの?
2. 費用の問題はともかとして、この企画にはオリジナル性が欠けている。二番煎じでは客は集まらないよ。
3. 結婚する、しないはともかく、まず先に、自分の生活を考えなさい。
4. あの人は性格はともかく、仕事はできる。
三十二 ~はもとより/当然…,不用说…
「~はもちろん/当然…,固然…,不用说…」
例えば:
1. 紅葉の季節ともなると、この辺りは日曜祭日はもとより、平日も観光客で1杯になる。
2. 家族はもとより、親戚を初め、友人、同僚など、彼の関係者で、彼を悪く言うものは、一人もいなかった。
三十三 からいって/从…来说,从…考虑
「~をかんがえたら/从…来说,从…考虑」
例えば:
1. すばらしい企画だが、現状からいって、無理だ、倒産寸前の我が社では、資金も人手も足りなすぎる。
2. TさんとMさんがけんかした。両方の友人である私の立場からいうと、仲直りしてもらうほかない。
3. 外国人の単純労働は認められていない。しかし、会社はそれを必要としているという実情からいって、いずれ認めざるを得なくなるに違いない。
三十四 からして/从…来看,根据…就…
「~がまず、~をはじめとして/从…来看,根据…就…」
例えば:
1. 私は彼が嫌いだ。性格も男らしくないし、考え方が古い。だいたい、その態度からして許せない。いつも冗談ばかりで、本当のことをはっきり言わない。そしてニヤニヤ笑っている。ほんとに最低の男だ。
2. えっ!Mさんに相談したの?それじゃ、だめだよ。口の軽いMさんに話すことからして、間違っているよ。
3. あの人はもてるわけだ。外見からして一段と人目を引く。
4. あの人は顔つきからしてあやしいと思ったら、やっばり、あの時のはんにんだった。
三十五 から見ると、から見れば、から見て、から見ても/从…看的话,比起…
「~から考えると/从…看的话,比起…」
例えば:
1. 高校の時の成績から見て、彼が後に総理大臣を務めるような人物になるとは、とうてい思えなかった。
2. ボイスレコーダーの記録から見ると、機長は副操縦士に操縦レバーを握らせていたことがわかる。
3. この事故の現場写真から見ても、オートバイの方が悪いことがはっきりわかる。
4. あの人はどの角度から見ても、美しい。さすが女優だ。
三十六 ~の際/…之际,…的时候
「~の場合、その状況で/…之际,…的时候」
例えば:
1. 日本人の家を訪問の際は、何か手土産をもっていくとよい。
2. 来日の際、同じ飛行機だった彼は、なんと同じ日本語学校の学生だった。
3. 帰国の際は、ご一報くださるようお願い申し上げます。
4. お帰りの際はゴミを捨てていってください。
三十七 ~の末/…的结果
「~の結果/…的末了,…的结果」
例えば:
1. 大恋愛の末、ゴールインした二人だったが、2年もたたないうちに離婚してしまった。
2. 彼は、苦闘の末、ついにチャンピオンベルトを手に入れた。
3. 父と相談の末、大学を卒業したら、父の仕事を手伝うことになった。
三十八 ~かと思うと…、~かと思ったら…/刚…就…,本以为…却…
「~するのとほとんど同時に…/刚…就…,时而…时而…,本以为…却…」
例えば:
1. 彼はよほど焦っていたのだろう。授業終了のベルが鳴ったかと思うと、猛スピードで教室を飛び出していった。
2. さっきまで泣いていたかと思ったら、もう笑っている。
3. 学校から帰ってきたかと思ったら、もうテレビの前にすわっている。
三十九 ~と言うと、~と言えば、~と言ったら/说到…,提起…
「自分の質問に自分で答えて、話題が思いついて/(自问自答,想起话题)说到…,谈及…,提起…」
例えば:
1. その恥ずかしさと言ったら、顔から火が出るほどだった。
2. 紅葉と言えば日光。その景色のすばらしさと言ったら言葉では表現できないほどの感動を人々に与える。
3. なぜ勉強するかと言うと、それは勉強が好きだから。
四十 ~というより…/与其说…
「どちらかというと~に近い/与其说…」
例えば:
1. 「彼って、ほんとにおとなしくて、いつもニコニコしてて、いい人ね。」「いい人かどうかなんて、わかんないわよ。話なんか、したこともないし。」「それね、案外、慎重なだけかもね。」「慎重って言うより、ただ無能なだけなんじゃない。」
2. この料理は日本風というより、中華風なんじゃないの?素材は日本のものだけど味付けがねえ。」
四十一 ~にもかかわらず、~にかかわらず/虽然…但是…
「~であるのに、~に関係なく/虽然…但是…,尽管…仍然…」
例えば:
1. 突然の激しい雨にもかかわらず、試合は続行された。
2. 大学へ行く行かないにかかわらず、日本語能力試験は必要だ。
3. あれだけ言ったにもかかわらず、あいつはまた競馬に金をつぎ込んだ。
4. 家族の皆が、彼の病状を心配して、入院を促した。にもかかわらず、彼は、がんとして聞き入れなかった。
四十二 ~につけ、~につけ~/也好…也好…,每当…
「~に関連して/与…有关」
例えば:
1. 良いにつけ悪いにつけ、人は友人の一言は大きく影響されるものだ。
2. それにつけても、あのころが懐かしい。(それにしても)
3. 最近、課長が何かにつけ、いやみを言う。もう、口をききたくなく。
四十三 抜き/去掉,省去
「~なしで、~して/省去,去掉,取掉」
例えば:
1. 最近、朝ご飯抜きで会社に向かうサラリーマンが多い。
2. やはり、お金の問題抜きい、なにも始まらない。
3. いくら条件がいいからって、本人抜きで結婚相手を決めるわけにはいかない。
二级语法知识总结5
一 上は/既然…
「~以上は、~からには/既然…」
例えば:
1. こうなった上は、正直に罪を認めるしかありません。
2. 別々に暮らすようになった上は、もう離婚するほかありません。
3. ここまで来た上は、頂上まで登らなければ。
4. 覚悟した上は、とことんやろう。
二 気味/有点…,有些…
「~感じ/(身心所受的)感触,感受,心情」
例えば:
1. 少しかぜ気味なので、早目に帰らせていただきたいと思うんですが…。
2. 疲れ気味で、あまり気が進まないが、頼まれたんだからしかたがない。引っ越しの手伝いに行くとするか。
3. 前半は両者ゆずらず、互角の戦いだったが、後半に入ってからは、Aチームのほうがやや押され気味だ。
4. この時計は遅れ気味だ。
三 げ/…样子,好像…
「ようす/神态,样子,情形,感觉」
例えば:
1. 雨の中をひとり歩く彼女の後ろ姿が、なんだか悲しげだった。
2. そんな態度は大人げない。
3. 彼女のどこかさびしげな横顔にひからた。
4. 店の中は薄暗く、なにかあやしげな雰囲気であった。
四 上、上は、上も/有关…,在…方面
「~に関する、~の上で/有关…,在…上,在…方面」
例えば:
1. 表面上は何も変化がないように見えたが、あの日以来、2人の関係にはひびが入り、だめになった。
2. これは二国間の外交上の問題だ。
3. 一身上の都合により、退職させていただきたいのですが。
4. 戸籍上はまだ夫婦だが、実際上は別居している。
五 つつ、つつも/一边…一边…,…却…
「「~ながら」の書き言葉/(「~ながら」的文章语)一边…一边…,…一面…一面…,…却…」
例えば:
1. 赤く色づいた山道を登りつつ、これまでのこと、これからのことをいろいろ考えた。
2. 静かに降り積もる雪を眺めつつ、酒を飲む。
3. 夫のいいわけをうそと知りつつ、笑顔で受け入れる妻。
六 ~っぽい/像…,好…,容易…
「そういうよす/像…,好…,容易…」
例えば:
1. 彼って、男っぽくてすてきよね。
2. なんか、このジュース、水っぽくない?これで500円もとるの?
3. あの人の話、なんかうそっぽく聞こえない?あんなこと本当にありっこないもの。
七 向きだ、向きに、向きの/适合…,面向…
「適している/适合…,合乎…,面向…」
例えば:
1. ここの中華料理は、甘くて日本人向きだ。
2. この日本語の教科書は、子ども向きの話ばかりでつまらない。
3. ここは新婚向きのマンションで、子どもが2人いる家族には狭いようだ。
八 次第だ、次第で、次第では/取决于…,由…而定,事情经过
「~によって決まる、順番で自然にそうなる/由…而定,事情经过,缘由」
例えば:
1. 試験の結果次第では、専門学校も危ないかもしれない。
2. 人生なんて考え方次第で、幸せにも不幸にもなるのだ。
3. 両方の親が若いと反対だったが、お互いの愛する気持ちだけを頼りにして、ささやかな愛の巣を築くことにした。そうして二世が誕生した次第である。
九 向けだ、向けに、向けの/对…,向…,以…为对象
「~を対象にして/以…为对象,对…,向…」
例えば:
1. このたび、忙しい毎日をおくるサラリーマ向けに、辛口のビールが発売された。
2. 刺激を求める30代前半の女性向けに、新しい香水が生まれた。
3. アメリカの自動車メーカーは、日本人向けに、右ハンドルの車を輸出している。
十 ~やら~やら/…也好…也好…,…啦…啦
「例をあげる/(用于举例)也好…也好…,…啦…啦…」
例えば:
1. 彼の部屋はいつも、食べかけのパンやら、読みかけの雑誌やらが散らかっている。
2. こんなにたくさんの人に祝ってもらって、うれしいやら、恥ずかしいやら。
3. 彼にお酒を飲ませたら最後、ひとりで泣くやらわめくやらで手
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