お弁当が終わって、お昼休みになったときだった。
トットちゃんが、スキップしながら、行動を横切ろう、としたところで、校長先生に逢った。
逢った、といっても、さっき一緒に、お弁当をたべたばっかりだったんだけど、とにかく、トットちゃんと、反対のほうから、先生が来たから、逢った、という形になった。
校長先生は、トットちゃんを見ると、いった。
「ちょうど、よかった。君に聞きたい、と思ってた事があったんだ」
「なあに?」
と、トットちゃんは、何か、先生に教えてあげることがあるなんて、うれしい、と思って聞いた。先生は、トットちゃんの頭のリボンを見て、いった。
「君の、そのリボン、どこで手に入れたんだい?」
それを聞いたときの、トットちゃんの、うれしそうな顔といったらなかった。
だって、それは、昨日から結んでいるんだけど、トットちゃんが見つけた、掘り出し物だったからだった。
トットちゃんは、そのリボンを、先生に、もっと、よく見えるように近づけると、得意そうな声で、「おばちゃまの、昔の袴に、ついていた。箪笥にしまうとき、見つけて、いただいたの。
おばちゃまは、『トットちゃんの目は、早いのね』といった」と報告した。
先生は、トットちゃんの話しを聞くと、「そうか。なるほど」と、考えるように、いった。
トットちゃん御自慢のリボンは、このあいだ、パパの妹さんの家に遊びに行ったときのことなんだけど、運よく、虫干しで、いろんな着物と一緒に、おばちゃまが、女学生の頃、着てた紫色の袴も、出していたのだった。そして、それを取り込むとき、トットちゃんは、チラリ、と、いい物を見ちゃったのだった。
「あれー!!いまの、なあに?」おばちゃ間は、その声に手をを止めた。
その、いいもの、というのが、今リボンで、それは、はかまの後ろの部分、ウエストの上あたりの、硬くなってる山型の部分に、ついていたのだった。
おばちゃまは、「後ろから見える、おしゃれね。ここに、手で編んだレースをくっつけたり、幅の広いリボンを縫いつけて、大きく蝶々のように結んだりするのが、あの頃の流行だったのよ」と話してくれた。
そして、その話を聞きながら、いかにもほしそうに、そのリボンを、ずーっと、なでたり、さわったりしてるトットちゃんを見て、「あげましょう。
もう、着ないのだから」といって、はさみで縫いつけてある糸を切って、そのリボンをはずして、トットちゃんにくださった、というのが、いきさつだった。
本当に、そのリボンは、美しかった。
上等の絹で、バラの花や、いろんな模様が、織り込んである、絵のような、リボンだった。
幅が広くてタフタのように張りがあるから、結ぶと、トットちゃんの頭と同じくらいに大きくなった。
「外国製」だと、おばちゃまは、いった。
现在正是午饭后中午休息的时间。
小豆豆正一蹦一跳地想从礼堂横穿过去,恰巧在这里碰上了校长。说是碰上,其实刚刚在一起吃过午饭,总之校长是从小豆豆对面走过来的,因此就形成了“碰上”这种局面。校长一见到小豆豆就说:
“太好了!我正有件事想问问你呢!”
“什么事呀?”
小豆豆问道,心里正为自己能告诉校长一件什么事而感到高兴。校长看了看小豆豆头上扎的缎带,说:
“你这条缎带是从哪里得到的呀?”
听到校长的问话,小豆豆脸上现出了从来没有过的高兴的神态。因为这条缎带虽然昨天才扎上,但它却是小豆豆亲眼发现、偶然得到的珍品。为了让校长能更仔细地看清头上的缎带,小豆豆走近前去,十分得意地报告道:
“这是佩在姑妈过去穿的和服上的。姑妈正要收进衣柜时被我发现了,我才把它要来的。姑妈还说:‘小豆豆的眼睛真尖呀!’”
校长听完小豆豆的话,沉思着说:
“是吗?原来是这样。”
小豆豆这条值得骄傲的缎带是这样得来的:
前几天小豆豆到姑妈家去玩的时候,刚好碰上姑妈怕衣服生虫子正拿到外面去晾晒,在各种衣服中有一件紫色的和服裙子也拿出去了,这是姑妈在学生时代穿的。后来当姑妈要把这条裙子收进衣柜时,小豆豆一眼发现了一件好东西,便问道:
“哎呀!那是什么呀?”
姑妈应声把手停住了。那种好东西就是这条缎带,它是缀在和服裙子后身上的,具体的说就是缀在后腰身偏上一点,那个很硬的突出部位上的。姑妈告诉小豆豆:
“这是从背后看上去的一种漂亮打扮哩!有的是在这上面贴上手织的花边,或者缝上一条很宽的缎带,然后再打一个很大的蝴蝶结,这在当时是最时髦的啦!”
而小豆豆却一面听姑妈讲,一面一个劲地用手摩着那条缎带,看样子很想得到它。姑妈看到小豆豆的这副神态,就说:
“干脆送给你吧!反正这件衣服已经不穿了。”
说着就用剪刀把缝着的线剪开,取下缎带给了小豆豆。这条缎带的确漂亮,它是用上等丝线织成的,上面星星菊蓓等各种图案简直就象一幅画卷。缎带很宽,具有类似波纹绸的伸缩性,把它扎到头顶,几乎和小豆豆的脑袋一般大小。姑妈还说这条缎带是“外国货”。
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