トットちゃんは、やっと難しい言葉から解放されたので、次から次と、ママに話しかけた。
今度の金曜に、朝、学校に集まって行く。
もって行くものは、お茶碗と、おわんと、お箸と、お米を一合。
「一合っていうのは、お茶碗に、ちょうど、一杯くらいだって、そして、炊くと、お茶碗二杯くらいになるんだって」と忘れずに、付け加えた。それから、豚汁を作るので、中に入れるお肉とか、お野菜。
それから、おやつも、少し持って行っていい。
その日から、トットちゃんは、台所で仕事をするママに、ぴったりくっついて、包丁の使い方、おなべの持ち方、ご飯のよそい方、などを研究した。
ママが働いているのを見るのは、とても気持ちがよかったけど、中でもトットちゃんの気に入ったのは、ママが、おなべのふたなどを手に持って、「あちちちち……」なんていったとき、その手を、急いで耳たぶに持っていくことだった。
「耳たぶが冷たいからよ」とママは説明した。
トットちゃんは、この動作が何よりも、大人っぽく、台所の専門家がすることのように見えたから、(私も、ああいう風に、トドロキケイコクハンゴウスイサンのときには、やしましょう)と決めた。
いよいよ、その日が来た。
電車から降りて、みんなが、等々力渓谷に到着すると、林の中で、校長先生は生徒を見た。
高い木の上から差し込む光の中で、子供たちの顔はピカピカと光って、可愛かった。
どの子もリュックサックをふくらませて、校長先生の言うことも待っていた。
生徒たちの、後ろには、有名な滝の、豊かな水が、力強く、そして美しいリズムを作っていた。先生は言った。
「いい会。何人でグループを作って、まず、先生たちが持ってきたレンガを使って、カマドを作ろう。
それから、手分けして、河でお米を洗って、火にかけたら、あとは豚汁だ。
さあ、始めようか!」
小豆豆好不容易才从这句难记的话里解放了出来,随后便一件一件地对妈妈解释说:这个星期五早晨到学校去集合,带的东西有茶缸、饭
碗、筷子和米,米要带两合(合:日本的容积单位,每合等于0.180公斤,十合为一升——原注)。说到这里,小豆豆特意嘱咐妈妈说:
“老师说,一合米刚好能装一茶缸,而煮熟以后就成了两茶缸。”
接下来小豆豆还告诉妈妈,还要带上做肉汤的肉和蔬菜,也可以带上点点心。
从这天起,当妈妈在厨房里做饭时,小豆豆就紧跟在身边,仔细观察怎么使用菜刀,怎样端锅以及如何盛饭等等。看到妈妈所做的这一切
,心里觉得非常快活,而最使小豆豆感兴趣的是,妈妈用手掀开锅盖时,嘴里常常发出“啊嘘嘘嘘嘘……”的声音,然后就赶紧用那只手去摸
耳朵垂。
妈妈告诉小豆豆说:
“因为耳朵垂是凉的呀!”
在小豆豆的眼里,这个动作是大人的动作,最带劲儿啦,最象厨房里专家的派头了,于是暗暗下了决心:
“等到在‘等等力溪谷饭盒炊爨’时,我也做一个那样的动作。”
小豆豆所盼望的这一天终于来到了。大家下了电车一到等等力溪谷,校长就在树林里看到了这些学生。阳光从高高的树梢上射下来,照的
孩子们的脸闪闪发光,显得更加可爱。每个孩子的旅行背包都塞的鼓鼓的,大家在等待着校长的吩咐。学生们身后便是那有名的瀑布,水量充
足,水势很大,象奏出了动听的交响乐章。老师对大家说:
“怎么样?现在就几个人分成一组,首先用老师们带来的砖砌个炉灶。然后每个组再分工到河边淘米,放到火上煮起来以后,最后再做肉
汤。好,赶快动手吧!” |